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見応え満点のガンアクション!『フリー・ファイヤー』

2017/04/28

Free Fire

観た映画。『フリー・ファイヤー(原題:Free Fire)』はフランスとイギリス合作のガンアクション。『沈黙 -サイレンス-』の記憶が新しい、映画界の巨匠マーティン・スコセッシが製作総指揮をとっています。二組のギャングたちが終始撃ち合い罵り合いをしているだけのシンプルな設定の映画ですが、これがかなり面白かった。

ポップな雰囲気が漂う日本版予告を当てにして観にいくとちょっと痛い目にあうかもしれません。コメディであることには間違いないのですが、この映画の銃撃戦の見応えたるや。文句なしに今年ナンバーワンの銃アクションです。

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全然死なない人間たち・・・

コメディ映画を期待して観にいくと痛い目にあうと言ったのは、まったく「痛快」じゃないから。というのも、ここのギャングさんたち、身体中あちこち撃たれてもなかなか死なない。血は出るわ歩けなくなるわでどう見ても辛そうなんだけど、弾が全然急所にあたらないもんだから、死ぬに死ねない。こんなしぶとさはゾンビか自己再生能力を身につけたミュータントしかいないと思っていたのに・・・。立ち上がる気力さえなくなり意識が朦朧としながらも、横たわったまま相手っぽい人めがけて銃の引金を引く。90分間、ひたすら銃弾と銃声が飛び交う異様さに空いた口が塞がらなかった。

しかし、どんなに撃たれてもしぶとく生き続けているのは、決して彼らが強靭な身体を持っているとかいうわけではありません。これについては監督のベン・ウィトリーがFBIの報告書を読み漁ったという上で説明してくれています。簡単にまとめると「実は人間は銃で臓器を撃たれ失ったとしても、急所でもない限りあっさり死ぬことはない。さらに特別な訓練を積んだ人でなければ一発で急所を狙うのは無理なハナシ」だということ。

つまり、銃を使ったことあるよ程度のギャングたちが撃ち合っても、お互い急所に当てられず泥試合になるだけ。「もしこんなシチュエーションで銃撃戦が始まったらこうなる」というのをリアルに再現した映画というわけです。それであって面白いのは何クセもあるギャング同士の罵り合い。撃ち合いながら、誰かしらずっとしゃべっている。これが画の痛々しさといい具合に調和してくれていて、本当に面白い。

さらに驚くべきは、この映画の舞台は工場の建物内のみ、登場人物10人(+α)のワン・シチュエーションでだということ。たとえマイアミ一帯で300人が撃ちあうような映画があったとしても、この見応えは簡単には生み出せないと思います。

あまりにアドレナリンが発散されるので見終えた後は間違いなく疲れますが、まさに映画館で観るための映画。上映館がそう多くないのが残念ではあるものの、音響をはじめ上映環境に異常なほどこだわっている立川シネマシティで「極上爆音上映」が決まっているようです。しかもこの春から全てのシアターのサウンドシステムがリニュアールしたとのこと。リニューアル後は行っていませんが、ここの「極上爆音上映」や「極上音響上映」は素人でもその違いがはっきりと分かるくらい、極上の映画体験ができる映画館です。通常上映と同料金なので、わざわざ遠出してでも観に行く価値は十分あるはず。あれ、立川シネマシティの宣伝みたいになっちゃった。

2017年4月29日より全国順次公開。

作品情報

【監督】ベン・ウィトリー(『ハイ・ライズ』など)
【キャスト】ブリー・ラーソン、アーミー・ハマー、キリアン・マーフィ、ほか
【製作年】2016年【製作国】フランス・イギリス合作
【上映時間】90分【配給】REGENTS
【公式サイト】http://freefire.jp/index.html

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