≫1951〜1980年の映画

S・ランプリング『さらば美しき人』『愛の嵐』

2017/02/01

愛の嵐,さらば美しき人

月に一度、シネフィルの方たちと飲み会があり、その帰り際「宿題ね」といってシャーロット・ランプリング主演の映画を渡されました。『さらば美しき人』と『愛の嵐』の2本。『さざなみ』の良い意味で枯れた彼女の記憶は新しいのですが、若かりしランプリングを見るのは初めて。20代の彼女の美しさに心酔しました。

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『愛の嵐』

この映画は元ナチス親衛隊の将校と元強制収容所にいたユダヤ人女性の性と愛の話なのですが、上半身裸にサスペンダー、ショートカットにナチ帽を被ったランプリングのビジュアルが印象的。その姿でナチ将校たちを前に踊る彼女の視線は狂気染みていて、だけどどこか官能的でもある。兎にも角にも強制収容所時代の痩せ細った彼女の姿が異様なほどに魅力的なのです。私おかしくなったのかな?と思ったほど。美しくも不穏な映像が脳裏に焼き付いて離れない良作です。

ざっくりストーリー『愛の嵐』

ナチス親衛隊の将校だったマックスは現在、夜勤専門のホテルのフロントマンとして働いている。彼は強制収容所でとあるユダヤ人女性ルチアを弄ぶが、その女性がホテルに指揮者の妻として来客し偶然の再会を果たす。そして二人は深い愛に落ちていく・・・。

『さらば美しき人』

映画の印象として『さらば美しき人』も相当なインパクトがあった。
映画の原案はシェイクスピアと同時代の劇作家ジョン・フォード(映画監督のジョン・フォードとは同姓同名の別人)の「あわれ彼女は娼婦」。兄妹の禁断の愛と婚約者との間をめぐる、ひたすらに愛と性の物語で、愛情が募るが故に命さえも奪うという、まさに愛を突き詰めたかのような映画。劇中では兄ジョバンニの愛に狂った演技が目につくのですが、一方で本作のちょっとふっくらしたランプリングもまた、あどけなさが残っていて惹かれてしまいます。
そして何よりこの映画の注目すべきところは、撮影がのちにベルトルッチと組むヴィットリオ・ストラーロ、音楽が数々の名曲を生み出していて昨年『ヘイトフル・エイト』でアカデミー賞を受賞したエンニモ・モリコーネであるということ。決して口ずさむような音楽ではないが、映画を観ている最中は良い意味で随分酔いました。

なんか、女なのに女性に惹かれてばかりだ。素敵な女優はいつでも魅力に溢れていますね。

ざっくりストーリー『さらば美しき人』

劇作家ジョン・フォードの「あわれ彼女は娼婦」を映画化したもの。10年ぶりに故郷に帰ってきたジョバンニは成長し美しくなった実妹アナベラと恋に落ち、彼女は懐妊する。しかし父からの紹介を断りきれなくなったアナベラは貴族のソランゾと結婚し、いつしかソランゾに妊娠がバレてしまう。アナベラが他人の子を妊っていることに怒ったソランゾは復讐のための宴を開き・・・。

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